最後の卵
今手元にある最後の卵を先週移植してきた。
いまのところ、な~~~んの症状もない。
早朝覚醒もしていないし、脚のチクチクもないし、手足のほてりもない。
これは、今回も、ダメかなーー。
前回の移植の時に、そろそろ年齢的に厳しいってことも考えないといけないと先生に言われた。
家で彼に「そろそろ二人で生きていくことを考えたほうが良いと思うんだけど」と言ったら、怒ったような口調で「しんどいのは身体的に?気持ち的に?」と詰められた。
身体的にはそんなにしんどくはない。
幸い私はあまり薬の副作用がないようだし、まぁ大丈夫。ただ、もう45がすぐそこに見えている。という話をした。
ら。
「そもそも死にもの狂いで努力しているようにはみえない」
だって。
私、なんでこんな人と生きていくことにしたのかなーー。
という根本的な疑問がフツフツと湧いてきた。
努力をするのは私だけ?毎日病院に通って注射打って卵増やして採卵して。移植となれば採血して4枚の貼り薬を2日に一度貼り替えて、朝晩の2回12時間おきに膣錠いれて。
「しんどい」って思おうと思えばしんどいよ。そんなの。
貼り薬も膣錠もかぶれるし。
テメーはタバコもやめてねーくせに、私の努力とか言ってんじゃねーーーよ。
私だって数値的にはなんの問題もないんだよ!!
数字に出ない何かがあるとしたら、テメーのほうかもしれないだろうが!!!!!
うん。
そもそも浮気が発覚した時にも、まずは私のせいにした。
そういう人なんだよなー。性根が。
経済的に100%支えてくれているし、それは全ての基盤だからないがしろにしてはいけないことだと思っている。
でも「お金を稼いでいる」をすべての免罪符だと内心思っているんじゃないかと思う。
なにかっちゃーそういう話するし。「経済的に支えている夫が何もしていないかのように言うのはおかしい」みたいなこと。私もその考え方には賛成なんだけど「誰が稼いだ金で生きてると思ってんだ」になったら終わりだよね。
その線引きって、どこにあるの。もうそれ越えてんじゃないの?と思う。
でも俺は越えてないって堂々と言うんだろうな。
そういえばこれまでに2回「俺はお前に仕事をやめて専業主婦になってくれと頼んだことはない」みたいなこと言われたな。
採卵だ移植だにまつわる色々なこと、仕事しながらでもできるって思っているんだよね(世の中にはそういう偉い女性たちもいるけど)。
私が大変だ大変だってアピールしないのがいけないのか?
できるだけ涼しい顔をして困難を乗り越えたいんだけどな。
そういえば彼は私の手術跡も怖いからって一度も見ようとしなかったな。私に関心がないんだろうな。私に関心も敬意もない、と、ことあるごとに感じる。とってつけたような浮ついたセリフは言うけど。
用意された言葉なんて微塵もアテにならない。
咄嗟に出た言葉と行動。それが全て。